中階段、と言われて「家相に良くないと言われているやつだ!」と気づく方も少なからずいらっしゃると思います
よく中階段は後家相という表現もなされますが、とにかく良くありません
それも、迷信ではなく、今回は構造と火災の面から話したいと思います
まず、構造的には本来、吹き抜け部分と言うのは水平構面から考えて建物の倒壊を防ぐために、
あまり好ましくありません
しかし現実には階段は必要ですし、吹き抜けの空間と言うのも気持ちが良いですよね^^
なので構造の面から、耐力壁の位置などを考えてカバーすることになります
構造に縛られていては良い家は建てられませんからね><
構造は、安全な家を作る目的と同じくらい、良い空間をつくる際の打開策の提案が大きいと思っています
しかし、真ん中に吹き抜けがつくられてしまっては、その周辺を4方位耐力壁や筋交いでサポートし、
力をうまく伝えるように床をかためるように尽力しなければなりません
そこまでして実現した中階段
火災の際には建物中に煙を伝える煙突の役目を果たします
ほとんど逃げ道はなくなってしまい、火も強さを増します
長期的な防災だけでなく、そういった偶然起こる防災にも重大さを増してしまうのです
ここまで大変な事態が起こる階段になるのですが、日本では中階段が多いのも事実であり、
金銭に余裕ができて家が広くとれると、中階段を採用してしまう方が多いのも事実です
家相は迷信だと、情報収集から外してしまうか、
統計的な理由があると、デメリットを理解した上でプランを考えるか、
けっこう家相って良い家を考えるのに役立つんですよ^^