葬儀の時に必要な「香典返し」。
喪主となり、葬儀を取り仕切る際には用意が必要です。
突然訪れるその時に、どのような品物にすれば良いのか、相場はどの程度なのかなど、不安を感じる方も多いのではないでしょうか?
ここでは、香典返しを選ぶ際のポイントなどをご紹介しています。
香典返し選びのポイント
お通夜や葬儀・忌中法要(初七日から四十九日までの間に行われる法要)などで香典を包んでくださった会葬者へ、感謝の気持ちを込めて贈る「香典返し」は古くから日本にある習慣です。
香典返しは地域によってルールやマナーが異なる場合もありますが、一般的には「不幸を後に残さない」という意味を込めて、食べ物やお茶などの「消えてなくなる品物」が選ばれることが多いようです。また、タオルや洗剤、石鹸などの「保存がきいていくつあっても困らない品物」でも良いとされています。
香典返しでおすすめの品物
では、実際に香典返しを贈る場合、どのような品物を選べば良いのでしょうか。香典返しの定番としておすすめなのは以下の3つです。
お茶、海苔、素麺、お菓子などの食品
食品を選ぶ際には、好き嫌いの好みが分かれないものを選ぶように心がけましょう。
お茶や海苔、お菓子などを贈る場合には銘柄にこだわったり、セット商品にしたり、特別感をプラスするというのもポイントです。
夏場であれば素麺を選ぶなど、季節に合った品物も喜ばれます。
石鹸や洗剤、タオルなどの日用品
石鹸や洗剤などはセットにして贈るのがおすすめです。
また、古くから日本では、故人は白装束で旅立つことから「白いもの」を贈るのが良いとされているため、白いタオルなどを選んでも良いでしょう。
カタログギフト
「せっかく贈るのならその人の欲しいものを」と考える方には、カタログギフトもおすすめです。
受け取った方が好きなものを選ぶことができるため、相手の好みがわからない場合でも悩む必要がありません。
香典返しで避けたほうが良い品物
反対に、香典返しで避けた方が良い品物にはどのようなものがあるのでしょうか。わかりやすい考え方としては、「お祝い事に贈られることの多い品物を避ける」ということです。香典返しではすぐに使用してなくなる「消えもの」は良いとされていますが、お酒や昆布、鰹節などは「消えもの」であったとしても避けた方が無難です。
また、一部の宗教では肉や魚などの「四つ足生臭もの」と呼ばれるものは昔からタブーとされています。ただし、カタログギフトの中に肉や魚などが入っている場合にはそれほど気にする必要はないでしょう。
香典返しの相場
香典返しの相場は、「半返し」と言って、頂いた香典の半額相当の品を贈るのが一般的です。ただし、一家の主が亡くなった場合などは香典の3分の1程度の品でも問題ありません。
最近ではお通夜や葬儀の当日に、あらかじめ準備しておいた香典返しを会葬者へお渡ししますが、高額の香典を頂いた場合には、当日にお渡しした香典返し分を差し引いた金額に相当する品物を、49日の法要後に改めて贈ります。
○最後に…
大切な家族のお葬式というのは、多くの場合突然やってくるものです。いざという時に慌てないためにも、手配すべきことやその方法について、あらかじめ把握しておくことが大切でしょう。香典返しを贈る場合には、ぜひ上記の内容を参考にしてください。